
一般にあまり知られていない行政書士という職業。では何をしているかというと、主に許認可である。
といってもいろいろあるし、許認可以外の仕事も多岐にわたるので、それは他のサイトをみていただくとして、とにかく私の仕事は許認可、主に建設業がらみである。
なぜ建設業かというと、それを説明すると軽く原稿用紙50枚分くらいになるので割愛するが、亡き父が建築に長く携わっていた(要は職人だった)ので抵抗がなかったことも一因だと思う。
建設業といえば大事な職務のひとつに公共工事がある。たとえ民間工事であろうと、ことの重要さにまったくの変わりはないが、いざ公共工事に携わりたいと考えたとき、民間工事とは別に非常に面倒な手続きが必要となる。
その面倒な手続きを変わって行うのも、行政書士の重要な仕事の一つである。
現在その手続きの真っただ中にある。日本中の自治体や公共機関が、ほぼ同時期に更新期間を設けているからだ。
しかもその手続きの方法や様式もすべて異なる。各自治体が好き勝手に決めているのだ。それは各役所のサイトを見ても明らかだろう。ほとんどの人は自分の住んでいる役所のサイトしか見る機会はないと思うが(それだってほとんどないだろうが)、職業柄いろんな役所のサイトを見ると、あまりの違いにめまいがするほどなのである。
もちろん独自色は大事だ。役所がそれぞれ工夫を凝らすことに疑問を呈するわけではない。
しかしながら、そのあまりある多種多様さが手続きを複雑化しているのは事実であり、その手続きを行う側に、非常に重い負担を強いているのである。
だからこそ行政書士の出番であり(手続きが簡単だと顧客自身でできてしまう恐れがある)、大きな収入源でもあるわけだが、どう考えてもこの時代にそぐわないのではないか、と思っていたところ、ようやく本格的に見直す方向で動き出したらしい。数年先か5年先かわからないが、個人的にはとても待ち遠しい。
いずれにしてもそれまでは、期限におびえ夢にうなされながらこの時期を乗り切るまで辛抱する毎日である。